相続が発生したとき、何から手をつければよいか――それがわからず不安を感じる方は多いですよね。
でも、手続きを順番に押さえて「まずこれだけ確認」すれば、慌てずに落ち着いて進められます。
特に岡山市にお住まいの方なら、地域の制度や窓口も把握しておくと安心です。
この記事では、相続が初めての方に向けて「まず確認すべきこと」と「次にやるべき流れ」をわかりやすく整理しました。
なぜ「何から始めるか」がわからないのか?
多くの人がつまずく“3つの理由”
相続が発生すると、まず「何から手をつければいいのか」がわからず、手が止まってしまう方が本当に多いです。
岡山市でこれまで2,000件以上のご相談を受けてきた中でも、最初の不安はほぼ共通しています。
- 必要な手続きが多く、専門用語が難しいから
相続人の確定、戸籍の収集、財産調査、不動産の名義変更…
聞き慣れない作業が次々に出てきて、最初から気持ちがくじけてしまいがちです。 - 「うちのケースはどうなるの?」がわからないから
家族構成や財産の種類(不動産・預貯金・保険・負債など)で手続きが変わるため、
ネットの情報が“自分の状況に当てはまるのか”判断しづらいのです。 - 間違えたら困る、という不安が強いから
遺言書の扱い、相続放棄の期限、不動産の名義変更など、
「知らずに放置すると損をする・期限がある」手続きが含まれるため、慎重になって当然です。
まずは、「誰でも最初はわからない」「あなたのペースで進めて大丈夫」ということをお伝えしたいです。
ここを押さえれば、次のステップがぐっと楽になります。
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相続の不安は、一人で抱え込まなくて大丈夫です
相続の基本を押さえておこう
相続でまず知っておくべき「3つの要素」
相続手続きをスムーズに進めるためには、最初に“相続とは何か”という基本を押さえておくことが大切です。
専門用語をかみ砕いてお伝えしますので、ここだけ理解しておけば大丈夫です。
① 相続人(だれが受け取るのか)
相続人とは、財産を受け継ぐ権利がある人のことです。
一般的には、配偶者・子ども・兄弟姉妹などが該当しますが、
「誰が相続人になるか」は家族構成によって変わります。
岡山市でのご相談でも、
- 「前妻との子がいる場合は?」
- 「孫は相続人になるの?」
- 「兄弟に連絡が取れない…」
などのお悩みがとても多いです。
後から「相続人が追加で見つかった…」というケースはトラブルの元。
最初にしっかり確認しておきましょう。
② 相続財産(何を受け継ぐのか)
相続財産と聞くと「お金や不動産」をイメージする方が多いですが、
実は プラスの財産だけでなく“負債”も含まれます。
代表的には以下があります。
- 不動産(土地・家屋・農地・山林)
- 預貯金
- 生命保険金
- 車・有価証券
- 借金・未払い金・保証債務
- クレジットカードの支払い
- 税金の未納分
財産と負債の両方を把握することが「相続放棄するかどうか」の判断にもつながります。
③ 遺言書(どのように分けるのか)
遺言書の有無は、相続手続きの難易度を左右します。
岡山市のご家庭でも、
- 「実家から遺言書らしきものが見つかった」
- 「自筆遺言はあるけれど効力があるの?」
といったご相談が多いポイントです。
遺言書が見つかった場合は、開封せず家庭裁判所へ提出する必要があります。
勝手に開けてしまうと手続きが複雑になることもあるため注意しましょう。
相続の全体像をわかりやすくまとめると…
- だれが相続人か確認する
- どんな財産・負債があるか把握する
- 遺言書があるか確認する
この3つが、次に進むための土台になります。
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まず確認すべき4つのポイント
相続が初めての方でも、この4つを順番に確認すれば大きく迷うことはありません。
岡山市でのご相談でも「まずはここから」が共通のスタート地点です。
遺言書の有無を確認する
相続で最初に確認すべきは 遺言書があるかどうか です。
遺言書の内容は、遺産分割の方法や手続きの順番を大きく左右します。
確認すべき場所の例
- 自宅の金庫・机の引き出し
- 通帳・保険証書の保管場所
- かかりつけの銀行の貸金庫
- 公正証書遺言の場合は、公証役場で検索可能
注意
自筆証書遺言が見つかっても、勝手に開封してはいけません。
家庭裁判所で「検認」という手続きが必要です。
相続人を確定する(戸籍を集める)
相続手続きでは、誰が相続人になるのか が最初の重要ポイントです。
そのためには戸籍の収集が必要になります。
必要となる戸籍の例
- 亡くなった方の出生から死亡までの戸籍
- 相続人全員の現在戸籍
「結婚や転籍で戸籍が全国に散らばっている」
「前妻とのお子さんがいるかもしれない」
このようなケースは珍しくありません。
専門家でも時間がかかることがあるため、余裕を持つことが大切です。
相続財産と負債を洗い出す
次に行うのは、財産だけでなく 負債も含めた全体の把握 です。
これは後の遺産分割協議や相続放棄の判断に直結します。
洗い出すべきもの
- 預貯金・証券・保険
- 不動産(土地・建物)
- 借金・未払いの税金
- クレジットカードの残債
- 口座の取引履歴・固定資産税通知書
財産調査を丁寧に行うことで、後のトラブルを大幅に防げます。
財産目録を作成する
相続人が揃い、財産の中身がおおまかに把握できたら、
一覧に整理した 財産目録 を作りましょう。
財産目録があることで
- 遺産分割協議がスムーズ
- 専門家に相談するとき説明がしやすい
- 見落としのチェックが簡単
などのメリットがあります。
「何から手をつけたらいいかわからない」という方ほど、
財産目録を作ることで状況が整理され、不安がぐっと軽くなります。
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相続手続きの一般的な流れ(岡山対応)
相続の流れは全国共通ですが、実際の手続きでは「どこへ行くか」「どんな書類を準備するか」が地域で多少変わります。
ここでは、岡山市で相続手続きを進める際の“現実的な順番”を、できるだけシンプルにまとめました。
銀行預貯金・金融資産の手続き
銀行口座は、亡くなった直後から凍結される場合があります。
そのため、まず 銀行ごとの手続きの流れを確認すること が大切です。
必要になるもの
- 亡くなった方の戸籍(出生~死亡)
- 相続人全員の戸籍
- 遺産分割協議書または遺言書
- 印鑑証明
- 相続届(銀行指定の書式)
岡山市のご家庭で特に多いのは、
「複数の銀行に少額の口座が散らばっている」「ネット銀行の把握が難しい」
といったケースです。
見落としを防ぐためには、
通帳・書類の保管場所の確認 → 銀行名のリスト化 が有効です。
不動産の名義変更(相続登記)
不動産を受け継ぐ場合は、相続登記(名義変更) を行います。
2024年から相続登記は義務化されたため、早めの対応が安心です。
必要書類の例
- 固定資産評価証明書(岡山市の場合:市役所 or 各支所で取得可)
- 法務局への申請書
- 相続関係説明図
- 戸籍一式
- 遺産分割協議書または遺言書
岡山市内の登記手続きは「岡山地方法務局 本局」や「岡山北出張所」などで行えます。
「市外に実家の不動産がある」「山林がある」など複雑な方も多いため、
必要に応じて司法書士に相談するのもおすすめです。
相続税の申告・納付(必要な場合)
相続税の申告期限は 10か月以内。
この期限を過ぎると加算税が発生するなど、思わぬ負担につながります。
しかし、岡山市での相談でも
「そもそも相続税がかかるのかどうか、まったくわからない…」
という方がほとんどです。
判断の目安
- 不動産が複数ある
- 現金・預貯金が一定額以上ある
- アパート経営・農地など評価が必要な資産を持っている
迷ったら、一度“概算シミュレーション”だけでも税理士に見てもらうと安心です。
相続放棄の検討
財産よりも負債が多い可能性がある場合や、
「相続を望まない」ケースでは 相続放棄 を検討します。
重要ポイント
- 期限は 3か月以内
- 家庭裁判所で手続きが必要
- 一度放棄すると取り消しは困難
岡山市でも、
「借金があるかどうかわからない」
「保証人になっていたかもしれない」
などのご相談は珍しくありません。
早期に財産調査を進めることで、最適な判断ができるようになります。
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岡山市で使える相談窓口・サポート先
相続は「自分だけで解決する」のが難しい手続きです。
岡山市には、無料で相談できる公的機関や、専門家によるサポートサービスがいくつかあります。
状況に合わせて上手に活用しましょう。
公的な相談先(無料)
岡山市には、最初の疑問を解消するための公的窓口があります。
岡山市役所(市民相談)
- 相続に関する基礎的な相談
- 書類の取得方法の案内
- 相談費用:無料
市役所や区役所の窓口で、今必要な書類や手続きの流れを教えてもらえます。
法テラス岡山
- 相続のトラブル
- 遺産分割でもめそうな場合
- 弁護士相談を低料金で利用可能
「どの専門家に行けばいいかわからない」という方の入口として最適です。
専門家によるサポート(期日がある方に向いています)
相続税・名義変更・遺産分割協議など、専門判断が必要な場合は、
各士業のサポートがあると安心です。
- 司法書士:相続登記、不動産名義変更
- 税理士:相続税申告、財産評価
- 弁護士:トラブル、防ぎようのない争いがある場合
- 行政書士:遺産分割協議書作成、手続き代行の一部
「この手続き、誰に頼めばいいの?」と迷ったら、
まずはあなたの状況を整理してくれる“総合相談窓口”があると便利です。
シニアライフ相談サロン「めーぷる岡山中央店」でもサポートしています
私が代表を務めるシニアライフ相談サロンでは、
不動産・相続・終活をワンストップで相談できる窓口 として、
岡山市内のご家族から多くのご相談をいただいています。
- 相続の全体整理
- 相続人・財産の確認サポート
- 不動産の評価・活用提案
- 相続専門の士業との連携
- 「まず何をしたらいいのか」から一緒に整理
「専門家にいきなり相談するのは不安…」という方でも大丈夫です。
あなたのペースに合わせて、必要な部分だけを丁寧にサポートします。
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「自分でできる?」 vs 「専門家に頼むべき?」判断の目安
相続の手続きは「全部自分でできるケース」もあれば、
「途中から専門家の力が必要になるケース」もあります。
岡山市でのご相談でも、この判断で迷う方がとても多いです。
ここでは、わかりやすく 自己対応できる場合/専門家に任せた方がいい場合 を整理します。
自分で対応しやすいケース
家族関係がシンプル
- 相続人が配偶者と子どもだけ
- 戸籍が比較的集めやすい
- 遺言書がない、または内容が明確
家族構成がわかりやすい場合は、戸籍収集や財産調査を進めるだけで、
大きなトラブルには発展しにくい傾向があります。
財産が少なく複雑でない
- 預貯金が1〜2行程度
- 不動産が実家のみ
- 借金・保証債務がない
財産の種類が少ないと、手続きステップも非常にシンプルになります。
相続人同士が仲良く話せる
話し合いがスムーズなご家庭では、
遺産分割協議書も比較的スムーズにまとまります。
専門家に任せたほうが良いケース
不動産が複数ある・評価が必要
- 田畑・山林・アパートなど価値がわかりにくい
- 境界が曖昧な土地がある
岡山市でも、郊外に農地や山林があるケースはとても多く、
評価額によっては相続税が変わることもあります。
相続税がかかる可能性がある
- 財産総額が一定額を超える
- 土地評価が複雑
- 小規模宅地等の特例を使うか迷う
専門家の判断が結果に大きく影響する部分です。
家族間で意見がまとまらない
- 「遺産の分け方」での意見の対立
- 遺言書の解釈で揉める可能性
- 連絡が取れない相続人がいる
無理に話し合いを続けると、かえって関係が悪化することもあります。
早めに第三者が入ることで、不要なトラブルを防げます。
「そもそも何から始めればいいかわからない」
実はこのケースがもっとも多いです。
専門家と一緒に“全体像の整理”から始めることで、
時間も負担も大幅に減らせます。
迷ったら「部分的に頼む」方法もあります
相続手続きをすべて任せる必要はありません。
- 戸籍集めだけ
- 不動産の調査だけ
- 相続税の計算だけ
こうした“スポット依頼”ができるのも専門家に相談するメリットです。
「自分でできる部分は自分で、難しいところだけプロに」
この組み合わせが、もっとも負担が少ない方法になります。
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まずやるべきことチェックリスト
相続の手続きは、最初に“やることを一覧化する”だけで、驚くほど進めやすくなります。
岡山市でのご相談でも、このチェックリストを埋めるだけで
「頭の中が整理できた」「どこから動けばいいか分かった」と安心される方が多いです。
相続発生直後〜1週間以内
- [ ] 親族への連絡
- [ ] 遺言書がないか確認(必ず未開封のまま)
- [ ] 貴重品・通帳・保険証書の確認
- [ ] 口座・カード・重要書類の場所を把握
1〜2週間以内
- [ ] 死亡届の提出
- [ ] 年金・健康保険などの手続き
- [ ] 葬儀費用の領収書を保管(相続税の控除に使える場合あり)
2週間〜1か月以内
- [ ] 戸籍の収集(亡くなった方の出生〜死亡まで)
- [ ] 相続人となる家族の現在戸籍を集める
- [ ] 銀行・証券会社・保険会社の把握
- [ ] 固定資産税通知書・不動産の調査
1〜3か月以内
- [ ] 財産・負債の洗い出し
- [ ] 財産目録の作成
- [ ] 相続放棄する可能性がある場合は早めに判断
3か月〜10か月以内
- [ ] 遺産分割協議
- [ ] 遺産分割協議書の作成
- [ ] 不動産の相続登記
- [ ] 相続税の申告(必要な場合)
チェックリストが埋まらないときは
「ここがわからない」「当てはまるのかわからない」
そんな項目があって大丈夫です。
むしろ、
“わからない部分がどこか”が見えることが、最初の一歩。
ひとつずつ整理すれば、必ず前に進めます。
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よくある質問(FAQ)
相続は「知らないと損すること」「最初に知っておけば防げること」が多い手続きです。
岡山市で寄せられるご相談の中から、特に多い質問をまとめました。
Q1. 相続って、まず何から始めればいいですか?
まずは「遺言書」「相続人」「財産」の3つを確認することです。
この3つがわかるだけで、次の行動が明確になります。
迷ったら、最初は“状況整理だけ”でも専門家に相談して大丈夫です。
Q2. 遺言書が見つかったのですが、開けてもいいのでしょうか?
自筆証書遺言の場合は 絶対に勝手に開封してはいけません。
家庭裁判所で「検認」が必要です。
公正証書遺言の場合は開封しても問題ありませんが、内容の確認や手続きには注意が必要です。
Q3. 相続人の一人と連絡が取れません。どうしたらいいですか?
よくある相談の一つです。
住民票の附票や戸籍の附票を取得すると、転居先がわかる場合があります。
それでも難しい場合は、弁護士に依頼して手続きを進める方法もあります。
Q4. 相続放棄はいつまでできますか?
期限は 相続発生から3か月以内 です。
「借金があるかもしれない」「保証人だった可能性がある」場合は、
早めに財産調査を進めることがとても大切です。
Q5. 岡山市以外に不動産がある場合はどうすればいいですか?
所在地の法務局で名義変更が必要です。
岡山市に住んでいても、他県の不動産についての相続登記は可能です。
書類準備が複雑になりやすいため、司法書士に相談する方がほとんどです。
Q6. 相談だけでもいいのですか?
もちろん大丈夫です。
「何を聞けばいいかわからない」「整理ができていない」という段階でも問題ありません。
むしろ、その状態でお越しいただく方がほとんどです。
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