「大切な家族を亡くしたあと、どうすればいいか分からず、不安が募っていませんか?」
「遺産がある」「不動産がある」「どこから手をつければいいか分からない」――
そんなお悩みを抱えるのは、あなただけではありません。
でも大丈夫。相続の基本を知っておけば、慌てずに手続きを進められます。
この記事では、岡山市近辺で「はじめて相続に直面した方」に向けて、相続のしくみ・流れ・注意点を、わかりやすく整理しました。
はじめに — 相続で戸惑わないために
身近な人が亡くなった直後というのは、気持ちの整理もつかず、頭が真っ白になってしまいますよね。
その中で「相続の手続きをしてください」と言われても、何から手をつければいいのか分からず、不安になってしまう方が本当に多いです。
私自身も、親族の死をきっかけに相続の大変さを痛感し、「不安なときに寄り添ってくれる場所が必要だ」と強く感じた経験があります。
そして現在、シニアライフ相談サロン「めーぷる岡山中央店」で、岡山市を中心に2,000件以上のご相談をお受けしてきました。
その中でわかったのは――
相続は“知れば安心できることが多い”ということです。
専門用語ばかりで難しく感じるかもしれませんが、基本から順番に理解すれば、必ず整理できます。
まずは相続の「きほんのき」から、一緒に見ていきましょう。
相続とは? 基本の「き」
相続が始まるとはどういうことか
「相続が始まる」というのは、法律上“亡くなった瞬間に、財産や権利・義務が家族に引き継がれること”を指します。
銀行の口座や不動産などの「財産」だけでなく、借金や保証などの「負債」も含まれるため、まずは“どんな財産があるのか”を落ち着いて確認することが大切です。
「えっ…負債も引き継ぐの?」と驚かれる方も多いですが、安心してください。
相続には、財産を受け取らない選択(相続放棄)も、条件つきで受け取る方法(限定承認)もあります。
知らないまま焦って決めてしまうと後悔につながるため、まずは仕組みを知ることが大切です。
法定相続と遺言相続の違い
相続には大きく分けて2つのパターンがあります。
- 法律に基づいて分ける「法定相続」
- 遺言書の内容に沿って分ける「遺言相続」
遺言書がある場合は、その内容が優先されます。
逆に遺言書がない場合は、法律が定めた「相続人の順位」や「取り分(法定相続分)」に従うことになります。
「うちは兄弟が多いから揉めそうで…」
「遺言がないと言われたけど、どうしたらいいの?」
こんな不安は珍しくありません。
まずは、この2つの違いを押さえておくことで、あとからの手続きがぐっとラクになります。
▶ 相続の無料個別相談を予約する

相続の不安は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
誰が財産を継ぐのか?「法定相続人」とその順位
相続が発生したとき、「誰が相続人になるのか」がまず重要なポイントです。
ここを間違えると、手続きが進まなかったり、後から家族間のトラブルにつながることもあります。
「自分は相続人なの?」「どこまでの親族が関係するの?」
こうした疑問はとても多いので、順番に整理していきますね。
法定相続人の範囲とは
法律で定められている相続人を 法定相続人 といいます。
相続人になれる人は決まっており、誰でも対象になるわけではありません。
基本の順位は次のとおりです。
- 第1順位:子ども(直系卑属)
子どもが亡くなっている場合は、孫が代わりに相続します(代襲相続)。 - 第2順位:父母(直系尊属)
両親が亡くなっている場合は、祖父母が相続します。 - 第3順位:兄弟姉妹
兄弟姉妹が亡くなっている場合は、甥・姪が代襲相続します。
そして配偶者は、常に相続人になります(順位に関係なく必ず対象)。
このしくみを知ると、「誰に連絡すべきか」「誰の署名が必要か」が整理しやすくなります。
「遠方に住んでいる兄弟がいて心配…」
「連絡を取りづらい親族がいる…」
そんなご相談もよくありますが、まずは“誰が相続人なのか”を明確にすることが第一歩です。
代襲相続や相続放棄などの特例
相続人の判断を悩ませるポイントが 代襲相続 と 相続放棄 です。
- 代襲相続
例えば、亡くなった方の子どもがすでに死亡している場合、その子どもの子ども、つまり「孫」が相続人になる制度です。 - 相続放棄
「財産よりも負債が大きい」「関わりたくない事情がある」などの理由から、相続そのものを辞退する制度です。
家庭裁判所に申述して行い、相続開始から原則3か月以内が期限となります。
特例を理解しておくと「知らなかった…」という後悔を防げます。
とくに相続放棄の期限は短いため、迷っている場合は早めに相談することをおすすめします。
▶ 相続の無料個別相談を予約する

相続の不安は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
遺産の中身と相続手続きの流れ
相続が始まったとき、まず行うべきことは「遺産の全体像を把握する」ことです。
「どこに何があるのか分からない」「銀行や不動産をどう確認したらいいの?」という声は非常に多く、ご家族だけで調べるのは負担が大きいものです。
ここでは、遺産に含まれるもの・含まれないもの、そして実際の手続きの流れをわかりやすく整理していきますね。
遺産に含まれるもの・含まれないもの
遺産といっても、財産は多岐にわたります。
代表的なものは次の通りです。
遺産に含まれるもの
- 銀行預金・現金
- 不動産(自宅・土地・収益物件など)
- 自動車・貴金属・家財
- 株式・投資信託などの金融商品
- 借金・ローンなどの負債
- 生命保険の未払い保険料返戻金(※保険金の受取人がいる場合は遺産ではありません)
遺産に含まれないもの
- 生命保険金(受取人が指定されている場合)
- 死亡退職金
- 墓地・仏壇など祭祀に関するもの
「え、保険金って相続財産じゃないの?」
と驚かれる方が多いですが、受取人指定があれば“その人固有の財産”として扱われます。
遺産分割協議・遺言書がある場合の手続き
遺言書の有無によって、手続きは大きく異なります。
遺言書がある場合
- 基本的には、遺言書の内容が優先
- 公正証書遺言ならすぐ手続き可能
- 自筆証書遺言は“検認”が必要
遺言書がない場合
- 相続人全員で「遺産分割協議」をして分け方を決める
- 協議書を作成し、全員が署名・押印
- 1人でも欠けると手続きが進まないため注意
“連絡が取りづらい相続人がいる場合”や“意見がまとまらない場合”は、家庭裁判所の調停を利用することも可能です。
相続放棄・限定承認という選択肢
遺産には「プラスの財産」と「マイナスの財産」があります。
もし負債が多い・引き継げない事情があるという場合には、次の制度も検討できます。
- 相続放棄:最初から相続人ではなかったことにする
- 限定承認:プラスの財産の範囲で負債を支払う前提で相続する
どちらも、家庭裁判所での手続きが必要であり、期限は 相続開始から原則3か月以内。
「判断に迷う」という声が多いポイントなので、早めの相談が安心につながります。
▶ 相続の無料個別相談を予約する

相続の不安は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
不動産があるなら ― 相続登記の義務化と注意点
岡山市でも、相続で一番多いご相談が「不動産をどうすればいいのか」という内容です。
自宅や土地が関わると、相続は一気に複雑になりますよね。
2024年からは 相続登記が義務化 されたため、名義変更を放置すると「罰則(過料)」の対象になる可能性もあります。
正しい流れを知っておくことで、慌てず確実に手続きを進められます。
なぜ相続登記が必要か
相続登記とは、亡くなった方が所有していた不動産の名義を、新しい所有者に変更する手続きです。
以前は義務ではありませんでしたが、放置された空き家や所有者不明土地が全国で増えたことを受け、
2024年4月から義務化され、期限内の手続きが必要 になりました。
名義を変えないまま放置すると…
- 売却や賃貸ができない
- 家をリフォームしたくてもローンが組めない
- 固定資産税の通知が届かないなど管理が困難
- 将来の相続時にさらに手続きが複雑化
こうした問題が起こり、家族に負担がかかってしまいます。
「親の家がそのままになっているんだけど…」
「遠方で管理ができない」
といったご相談も非常に多く、早めの整理が安心につながります。
登記の流れと期限
相続登記には、次のような流れがあります。
- 相続人の確定(戸籍収集)
- 遺言書の確認、または遺産分割協議
- 必要書類の準備(固定資産評価証明書・住民票など)
- 法務局へ登記申請
- 不動産の名義変更が完了
義務化後のポイントは以下のとおりです。
- 相続発生から 3年以内 に登記申請が必要
- 正当な理由なく放置すると 10万円以下の過料 の可能性
- 登記しないまま次の相続が起きると、さらに複雑になってしまう
特に「遺産分割協議がまとまらない」場合は要注意です。
その場合は、まず 法定相続分での登記(相続人申告登記) をしておけば、義務化の期限だけは守ることができます。
不動産は、相続の中でも最もトラブルが起こりやすい部分です。
迷ったら、早めに専門家へ相談することで後々の負担がぐっと軽くなります。
▶ 相続の無料個別相談を予約する

相続の不安は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
こんなときは要注意 ― トラブルになりやすいケース
相続は“家族の事情”が深く関わるため、想像以上にトラブルが起こりやすい分野です。
これまで2,000件以上のご相談を受けてきましたが、揉めるケースにはある程度の共通点があります。
「自分の家も当てはまっているかも…」
と感じた方は、早めに動いておくことでトラブルを防ぐことができます。
遺言書がない/相続人の認識ズレ
最も多いのが、「遺言書がない」ことで話し合いがまとまらないケースです。
- 兄弟で取り分の考え方が違う
- 長男・次男の立場で意見が食い違う
- 親の介護を誰がどれだけしていたかで不満が出る
遺言書があれば方向性が定まりやすいのですが、ない場合は相続人全員で遺産分割協議を行う必要があります。
ここで“1人でも反対”があると先に進めないため、時間がかかりやすくなります。
共有名義不動産/借入金や負債がある場合
不動産が絡むと相続は一気に複雑になります。
特に多いのは…
- 親名義の不動産を兄弟で「共有」にしてしまい、後で困る
- 実家の評価額と負債のバランスがわからず、判断ができない
- 親が借金をしていたことを相続後に知った
共有名義にすると、将来「売りたい人」「売りたくない人」に分かれたとき、処分ができず長期間トラブルの原因となります。
また、負債が多い場合は 相続放棄 や 限定承認 を検討する必要があります。
「知らなかった」で損をしないためにも、早めに全体像を整理しておくことが大切です。
連絡が取れない相続人や遠方に住む人がいる場合
家族が全国に散らばっている今、相続でよくあるのが…
- 兄弟の一人と長年連絡を取っていない
- 住所が分からない相続人がいる
- 手続きのために全員が集まるのが難しい
というケースです。
遺産分割協議は「相続人全員」が参加しなければ成立しません。
1人でも欠けると銀行手続きも不動産の名義変更もできません。
こうした状況でも、専門家が間に入りながら
戸籍の追跡・住所調査・書類の郵送サポート を行うことで、スムーズに進められることが多いです。
「声をかけづらい相手がいる…」
「どう連絡すればいいのか分からない」
という方も、一度ご相談いただければ状況に合わせた進め方をご提案できます。
▶ 相続の無料個別相談を予約する

相続の不安は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
まとめ:まず何から始めればいいか
相続は、知らないことが多いほど不安が大きくなるものです。
ですが、順序立てて進めれば、必ず整理できます。
まずはこの3つを意識してみてください。
- 相続人を確定する(戸籍で確認)
- 遺産の全体像を把握する(預金・不動産・負債など)
- 遺言書の有無を確認する(見つかったら絶対に開封しない)
この3つが分かるだけで、次に何をすべきかが明確になります。
相続は、家族の事情・財産の状況・関係性など、人によってまったく違います。
だからこそ、ひとりで悩み続けるより、専門家と一緒に「現状を整理するだけ」でも気持ちがぐっと軽くなります。
私たちシニアライフ相談サロン「めーぷる岡山中央店」では、
難しい専門用語を使わず、あなたのペースに合わせて
不動産・相続・終活をワンストップで整理できる場 をご用意しています。
「このままにしておいて大丈夫なのかな…」
「うちの場合はどう進めればいいの?」
そんな小さなお悩みからで大丈夫です。
相続を“ひとりの問題”にせず、早めにご相談くださいね。
▶ 相続の無料個別相談を予約する

相続の不安は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
